長崎には「ハトシ」なる名物料理がある。
エビをつぶしたのをパンで挟んで
油で揚げただけのカンタン料理なのだけど、
県外はおろか、長崎市外のヒトであっても、
コレが長崎名物であるコトを知ってるヒトは、
意外に少ない。
主に、新地中華街などの中華料理店で
出される料理だが、
子どもの時分、
親が寄合などで中華料理店を利用した際、
お土産は決まってコレか、
角煮と饅頭の皮のセットであった。
「ハトシ」は冷めてもオイシいから、
コレがお土産の時は、
姉と大喜びしたコトを憶えている。
ところで、
筆者が子どもの頃によく食べた
カレーパンは、今のそれとは違っていて、
中身が自家製カレーというだけで、
あとはハトシそっくりなスタイルだった。
お店で注文するとその場で揚げてくれ、
油紙に包んで売ってくれた。
確か、一個20円ぐらいだったと記憶しているが、
定かではない‥。。
かじると、ハトシを少し固めにしたような食感で、
カレーの風味と油がジワ〜っと
口いっぱいに広がった。
こうしたスタイルの中洋折衷メニューは、
長崎には古くからあったらしいが、
「ハトシ」の語源に関しては、
今もって、まったく分からない。
もし、ご存知の方がおられたら、
是非お教え願いたい・・・。
つづく