長崎では、
住宅の玄関先で、
こうした光景を
ちょくちょく見かけるコトがある。
大きな中華皿の真ん中に、
栄養ドリンクの空き瓶がチョコンと
乗っかっているのだけども、
知らない人が見たら、
「ナンのお呪(まじな)いか」
と思われるンではなかろうか。
◆
長崎びとは、ナニかにつけ、
「皿うどん」の出前をとる。
冠婚葬祭はもちろん、
お盆に親戚が集まる時や、
急な訪問客があった時なども、
大皿に盛られたコレを出前してもらい、
それぞれが小皿に取分け、
食すのである。
これがまた、
長崎らしい一般家庭の情景なのだ。
普通は中華飯店か食堂で食べるので、
コレにかけるソースも、
専用の容器に入って置かれてあるが、
出前の場合は、注文した人数分の量、
栄養ドリンクの空き瓶に入れられて来る。
しかも、ナゼか決まって、
昔からリポDの空き瓶なのである。
ナゼそうなのか、
ほとんどの長崎びとは知らない。
知らないけども、
ソレが当然のコトのように
思い込んでいるのである。
◆
県外から遊びに来た知人に、
皿うどんの出前をとってあげたら、
「栄養ドリンクがオマケに付いてきた」
といって喜んだらしい。
・・飲まなくてよかった。
つづく
25年も前の話ですが、長崎から東京に住みついて一番びっくりしたのは、東京人に皿うどんを作ってあげた時 『お酢』をかけようとしたことでした。
それとイカリソースが売ってなくて・・・。
帰省の際に買って帰りました。
やっぱり皿うどんには 『ウスターソース』 ですっ!!
中通り商店街のHPが出来て、とっても喜んでいます!
これからも里帰りしている気分で読ませていただきます。
ミーさん
コメントありがとうございますm(_ _)m
県外のヒトはお酢をかけて食べますよね
で、ソースのあて字が「惣酢」だったり。
私んちは、皿うどんには金蝶ソースです。
これからも中通り商店街共々、
どうぞご贔屓によろしくお願い致します。
皿うどんのクオリア
50年前の、ある冬の夕暮れ、我が家の玄関に出前の皿うどんが到着、白い風呂敷に包まれ、鎮座されているかと思う間もなく布が解かれ、現われたるアルミのボウル。おごそかにボウルが持ち上がると、あたりは一面、湯気で真っ白に。そしておいしげな皿うどんの登場、もちろん脇役にはリポビタンデーのソースが。
暖房もなく寒気身にしむ夕暮れの一場面。
忘れられない、皿うどんのクオリア。
忘我の時間が過ぎて気がつくと、立ち去る出前のおじさんのオートバイの音。
昭和は遠くなりにけるかな。
kankosuiさん
コメントありがとうございますm(_ _)m
ある冬の日の、家族団欒の一場面ですね。
コメント読ませていただきながら、
懐かしい顔を思い出していました。
ありがとうございました。
今後共、どうぞご贔屓に。